情報処理安全確保支援士とは

こんにちは。真鍋です。今日は情報処理安全確保支援士という資格についてご紹介したいと思います。

情報処理安全確保支援士とは

情報処理安全確保支援士は、略称を登録セキスペといいますが経済産業大臣が認定する士業の一つになります。士業というと、弁護士、会計士、税理士といった資格ですね。

一般の方にはあまりなじみがないのですが、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)という組織が資格試験等を行い運用を行っています。IPAは情報処理技術者、いわゆるシステムエンジニアやソフトウェア開発者がとてもお世話になる組織で、情報処理に関することはここが中心になってすすめられています。

デジタル庁とはどう違うの?という疑問があるかも知れません。デジタル庁は、デジタル社会の形成に関する諸処の行政事務を行うことが目的のため、省庁や地方自治体、ひいては国民全体に関することが対象となっています。一方で、IPAは日本のIT国家戦略を技術面・人材面から支えるために設立された機関のため役割が異なります。

何を相談できるの?

士業であることはわかったが、何ができるのかです。税理士であれば税金の相談ができるが、情報処理安全確保支援士は?ですね。

基本的には、情報処理に関することのうち、セキュリティに関することは相談できます。もちろん、情報処理は幅広いため専門というものもありますが、とりあえず受け取めることはできます。受け止めてより適切な会社へ連携することもできます

これまでご相談頂いたこと

これまでご相談頂いたことは大きく分けると以下の内容となります。

  • 取引先へ大容量のデータを安全に転送したいがどのようなサービスを利用すれば良いか?
  • 補助金の申請でSECURITY ACTION自己宣言を行いたいがどうしたら良いか?
  • 利用者の個人情報のリストが大量にあるがこれを安全に利用してメールを送信したいがどうすれば良いか?
  • 会社にセキュリティ対策を進めるよう提案したいので、同じ業界の事例を教えてほしい。
  • 取引先からセキュリティ対策を行うように言われたが何から始めれば良いのか?

大きな対応方針は同じでも、ご相談いただく状況によりできることは異なります。予算との兼ね合いや会社の規模、従業員の人数など状況はまちまちです。

さいごに

私どもでは、中小企業診断士、ITコーディネーター、情報処理安全確保支援士というDXをすすめるために必要な3つの知見を活用して最適な提案を行いたいと考えています。

DXは経営課題であり、DXにより新しいビジネスをすすめます。一方で、デジタル化に伴うデータの蓄積はデータを守ることも考えなければなりません。データの活用こそが新しいビジネスへつながるため、DXとセキュリティの両方をバランス良くすすめられるよう支援していきたいと思います。