🗾 jStatMapで市区の人口をヒートマップ表示

こんにちは。ビーグルコンサルティングの真鍋です。

前回は都道府県データをヒートマップに表示するで、都道府県毎のデータをjStatMapに表示する手順を説明しました。今日はその市区版になります。

東京都の市区人口データ

今回は東京都が毎年公表している住民基本台帳人口から市区レベルの男女別人口を利用したいと思います。以外と地方自治体はいろいろな人口データをタイムリーに公表しています。市区レベル、正確には市区町村コード(地方自治体コード)がわかればjStatMapにインポートが簡単にできますので試してみてください。

本州にある東京都の市区へ人口をマッピング
島しょ地区も対応

東京都は小笠原諸島まで含めると非常に縦に長いですね。

📋 CSVデータ

このようなCSVデータを用意しました。地域コードとあるのは市区町村コード(地方公共団体コード)です。地域名と、総数、男女の人口それぞれ表示されています。

地域コード,地域,総数(人),男(人),女(人)
13101,千代田区,64727,32311,32416
13102,中央区,174851,83335,91516
13103,港区,245166,114494,130672
13104,新宿区,304620,152166,152454
13105,文京区,219422,104081,115341
13106,台東区,195752,99543,96209
13107,墨田区,270322,133479,136843
13108,江東区,502124,246308,255816
13109,品川区,395776,193611,202165
...

サンプルとしてCSVファイルを用意しました。これ以降の手順は2024年東京都市区人口を利用して実行します。

⬇️ データの取り込み

データはjStatMapの上部にあるファイル > インポートをクリックして、ユーザー統計からインポートします。先ほどの2024年東京都市区人口.csvをインポートします。

表示されたユーザ統計インポートダイアログで、以下の通り選択します。前回と異なり、集計地域は市区町村を設定します。

  • 集計地域: 市区町村
  • 統計名: 国勢調査
  • 年または年月: 2020年
  • CSVファイル: インポートするCSVファイル
    • 上記のファイルを利用するときはUTF-8にチェックをつけてください。
ユーザー統計のインポートダイアログ

ここまで設定したらアップロードボタンをクリックします。

📈 統計グラフ作成

アップロードが正常に完了したら、地図へ反映するため統計グラフを作成します。統計グラフは、統計地図作成から操作します。

統計グラフ作成1(統計グラフ作成ダイアログの表示)

統計グラフ作成ダイアログが表示されるので、ユーザーデータタブを選択し種類でユーザーデータを指定します。グループに先ほどインポートした市区レベル人口が表示されるので選択します。指標/データから件を選択して次へボタンをクリックします。

これでインポートした市区毎の人口が地図にマッピングされます。

🔛 データを総人口、男女人口の表示で切り換える

今回取り込んだデータは、総人口と男女の人口になります。インポート時は総人口が表示されていますが、せっかくなので、男性と女性の人口に表示を切り替えてみましょう。

少しわかりにくいのですが、①をクリックするとコンテキストメニューが表示されます。この中でプロパティを選択します。

インポートした統計グラフの左端をクリック
コンテキストメニューが表示されるのでプロパティをクリック

次に表示されたグラフプロパティの指標を切り換えます。今回は男性人口を表示するため、「男(人)」を選択してください。

グラフプロパティ

更新するボタンをクリックすることで、地図に反映されるデータが男性人口に変わります。

東京都は人口に占める男女の割合があまり変わらないようで、ヒートマップ上は総数と男女で差は見られませんでした。年齢別にするとまた見え方は異なると思います。5歳毎に区分したデータなどを利用すると、マーケティングターゲットを設定して居住地などがわかりますね。

🔚 さいごに

前回に引き続きjStatMapを活用した自分のデータを反映する手順をご紹介しました。都道府県毎だけではなく、市区毎のデータを地図にマッピングすることも可能です。

出店計画やお客様が少ない店舗などでは、このような人口データを地図にマッピングして周辺へのチラシ配布など効果的です。