こんにちは。ビーグルコンサルティングの真鍋です。
以前、栃木県にある茂木駅周辺の企業へお伺いしたことがあります。茂木駅と言えばSLで有名ですよね。

ちょうどホテルが茂木駅周辺だったこともあり、近くの軽食屋でお昼を食べる機会がありました。そのお店の方とお話しをすると、SLが到着するとヒトがやってきてお店が忙しくなるとおっしゃっていました。
茂木駅周辺はあまり飲食店も多くなく、SLで到着した人たちが一息つく場所としても軽食屋は賑わっているようです。
鉄道は人を運ぶ
真岡鐵道のSLに限らない話ですが、鉄道は人を運びます。自動車やバイクに比べて、一度に移動する人の数が多く、本数も多いです。そのため商圏分析としては、鉄道を利用して移動する人の数は重要になります。
では、鉄道で移動できる圏内を時間で可視化することはできないでしょうか?
もし鉄道で中心となる駅まで1時間くらいで来れる地域はどこかが可視化できれば、これまで活用してきたjSTAT MAPで人の情報を可視化することができます。そうすれば、少なくとも誘導するべきお客様が周辺にいるのかを調査することができます。

RESASのまちづくりマップ
このように鉄道等により人が移動する時間を地図に反映するためには、RESASが便利です。RESASは内閣府と経済産業省が提供する地域経済分析システムが便利です。
今回は実際に活用してみたことをご紹介したいと思います。
東京都調布市までの移動時間を表示する
例えば、東京都にある調布駅から公共交通機関で移動できる地域をヒートマップで表示しています。色によって移動時間が表現されています。

例えば、東京都新宿区から調布駅までは53分であることがわかります(図1)。一方で、東京都世田谷区から調布駅までの距離は61分となっています(図2)。市区単位での距離となるため、概算にはなりますが特急の利用によっても時間が異なるようです。


このように、地図を表示して、中心となる地域と自分が知りたいエリアとの公共交通機関による移動時間を確認することができます。
さいごに
RESASを活用した中心となる地域を可視化してみました。今回はRESASの機能のなかでも、国内移動時間分析でできることをご説明いたしました。具体的な操作方法については次回以降ご説明したいと思います。
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