jSTAT MAPを活用して住所を可視化しよう

こんにちは。ビーグルコンサルティングの真鍋です。

店舗をお持ちのお客様へお伺いしたときに「既存のお客様がどこから来店しているかを把握しましょう」ということをお話しします。特にお客様が店舗周辺から来店しているときには、住所だけではなく地図にマッピングすると住所に関する情報が可視化されます。可視化することで、住所を集まりとして見ることができるため、

今回は地図を活用して住所情報を可視化してみる手順をまとめたいと思います。

地図でデータを可視化するメリット

例えば、以下のような柏市にあるセブンイレブンの住所の一覧を見たとき、この住所から特徴は読み取れるでしょうか?

店名住所
SS
柏駅南口店千葉県柏市柏1-2-27
DayOneタワー柏店千葉県柏市柏1-7-1
柏東台店千葉県柏市柏1305-3
柏4T目店千葉県柏市柏4-3-5
柏東上町店千葉県柏市東上町2-28
柏千代田2T目店千葉県柏市千代田2-7-20

読み取れることは、千葉県柏市にあるということだけではないでしょうか。実際に柏市に住んでいる私でもいくつかの店舗があることくらいにしかわかりません。

では、この情報を地図にマッピングしてみましょう。

どうでしょうか?柏駅を中心に鉄道沿いや道路沿い、特に道路の角にセブンイレブンの店舗が立地していることがわかるのではないでしょうか。

今回利用したデータは48件程度の少数のデータですが、このような可視化をお客様の住所などに行うことで、自店舗への来店経路や来店していないエリア、どのくらいの距離のお客様が多いかなど多くのことを考えることができます。

このような地図へ住所をマッピングするには、jSTAT Mapを利用して以下の4ステップで実現できます。

  1. あらかじめ登録したい名称と住所をExcelファイルに作成する。
  2. jSTAT Mapへログインする。
  3. 地図の中心を設定する。
  4. Excelファイルをインポートする。

このとおり、手順はシンプルです。はじめて利用する方でも手順通り進めることで簡単に実現できるのではないでしょうか。

jSTAT MAPを活用して可視化を行う手順

ここからは具体的にjSTAT MAPを利用して可視化を行ってみたいと思います。jSTAT MAPはこちらから利用できます。

今回はデータのインポートを行いますので、ログインを行う必要があります。あらかじめアカウントは作成してください。アカウントの作成方法はこちらを参照してください。
(ユーザー登録はe-Statという政府統計の総合窓口を利用します。e-StatとjSTAT MAPは両方とも無料で利用できます。)

中心となる場所を表示する

ログインしたらjSTAT MAPで中心となる場所を設定します。今回は千葉県にあるJR常磐線柏駅を中心にしたいと思います。①のとおり、テキストボックスに柏駅と入力して検索を行います。

検索すると、JR常磐線柏駅が画面の中心に表示されるようになります。

データをインポートする

次に住所が設定されたデータを取り込みます。今回は以下のExcelデータを取り込みます。

インポートはメニューにあるファイル > インポートより実行できます。

インポートをクリックすると、インポートダイアログが表示されます。今回は住所マッチングを利用するため、住所マッチングをクリックします。

住所マッチングインポートダイアログが表示されます。参照ボタン(①)をクリックして、先ほどダウンロードした 柏市の店舗.xlsx を選択します。それ以外の項目はそのままでインポート(②)をクリックします。

インポートが完了すると、住所マッチングインポートダイアログが表示されます。「54件中54件成功しました」と表示されている(①)ことを確認し、閉じる(②)をクリックしてダイアログを閉じます。

表示されているダイアログをすべて閉じて、地図画面を表示すると先ほどのExcelに含まれた店舗情報が地図にマッピングされていることが確認できます。

注意事項

jSTAT MAPは非常に便利ですが、利用するときに個人情報が含まれる場合は注意が必要です。住所情報に対応する氏名などは、「xx歳男性」のような個人情報とならないように加工してご利用ください。

jSTAT MAPに限らずですが、利用するクラウドサービスで情報がどのように扱われるかはあらかじめ確認しましょう。また、氏名などは加工するしてアップロードするようにしましょう。

まとめ

ここまででjSTAT MAPを利用した住所データの可視化は完了です。あとは、中心となる地点からの距離や移動時間、人口動態などを活用して仮説を立てて施策を実行することが可能となります。

お客様の情報について、自社に眠っているモノが多数あるのではないでしょうか。そのような情報は活用することで、経営に役立てることができます。よくわからないというときは、ご相談いただければご支援いたします。

さいごに

今回はjSTAT MAPを活用した無料でできる住所情報の可視化についてご説明しました。地図を活用するといっても難しそうという印象があったかも知れません。しかし、名前と住所が記載されたExcelファイルを用意すれば地図に情報はマッピングできます。

ぜひ便利な地図を活用してみてください。