中小企業にとってシステム開発を費用化できることからSaaSを活用するケースは多くなっていると思います。例えば、先日紹介したhubspotやZohoなどのCRM、SalesForce.com、クラウド会計システムやKintoneなどのアプリ開発ですね。
これらはとても便利なのですが、料金体系をきちんと考えて選択しないと、将来的に負担になることが考えられます。業種によって異なることですが、従業員がアプリのすべての機能を利用する場合と、特定の機能を利用する場合で分かれることがあると思います。イメージとしては部署毎に利用する機能が違うというような場合ですね。
このような場合に、利用するSaaSの料金体系がすべての機能を含んで1人あたりの価格となっているのか、機能がバラバラで1人あたりの価格となっているのか、良く注意する必要があります。
一般的に、すべての機能を含んでいるSaaSの利用料金は単機能なSaaSの価格より高くなる傾向があります。多くの機能を提供しているので、ワンストップで利用できるためです。
すべての機能を含んでいるSaaSは、単機能のSaaSの組み合わせに比べて、SaaS間の連携や使い勝手(UX:ユーザーエクスペリエンス)が良く、利用する環境にあっている場合は手軽に利用できます。
一方で、すべての機能を含んでいるSaaSは利用者数によって課金されることが多いため、従業員の構成によって利用率の割に価格が高いということも発生します。
例えば、①従業員が20名の会社と②従業員が10名でパートが10名の会社では、②の方がパートの方の稼働が少ないためSaaSを利用する頻度は減ります。そのため、人数の割に利用される時間が少ないということになります。
また、そもそも機能を利用する人数をもとに試算すると、単機能なSaaSの組み合わせの方が安くすむこともあり得ます。
SaaSは試験的に導入してみることもができますし、投資も小さくて済みます。従来のシステム開発とは異なり、業務をSaaSに寄せることでデジタル化を進めることが可能となります。
そのため、効率的に利用するためにも、業務の整理を行い、何人がどの機能を利用すると効率的かを確認するしましょう。こうすることで、従来までのシステム開発と同様にSaaSを効率的に利用することができます。
DXやITに限らず、業務の整理や効率化を行いたいなどご相談ください。初回のお打ち合わせ(オンライン)は無料となっておりますので、お気軽にご活用ください。
